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価値は各々で見出してください

ヘルニアと妥協

 12月ですね。皆さんお元気でしょうか。

僕は椎間板ヘルニアが再発しました。

 

 

確か最初に発症したのが大学の頃。きっかけは分からないけれども、気が付いたら左の股関節に痛みを感じるようになった。初期はアンメルツヨコヨコを縦横無尽に塗りたくり、騙し騙しやっていたのだが、次第に効きが弱くなり、酷い時には激痛で睡眠時間が1時間以下しか取れないこともあった。

自分の症状は少し特殊なのか、動いている時には何ともないのだが、動かずにじっとしていると次第に痛みが襲ってくる、というものだった。なので、眠れない時には暗い部屋の中をぐるぐると歩き回り、痛みが引いたらまた睡眠を試みる、という夜の繰り返しだった。一度この行動を母親に見られた時、心底心配そうな表情を浮かべていた。そりゃ丑三つ時に無言でぐるぐる回る息子を見たら、悪魔召喚の儀と思われても仕方ない。どちらかというと、階下の祖母を起こさないようにフェザーステップを心掛けていたので、自分の気持ちとしては「妖精達の秘密のダンスパーティ」といった気品を振り撒いていたつもりだったのだけど。

 

そんなこんなで痛い、眠れない、小林製薬の力が足りないの3ない状態の中、いくつもの病院を巡り、辿り着いた答えが椎間板ヘルニアだった。その後手術を行いヘルニアを切除、術後も良好で痛みから解放された。

筈だった。

 

再発の原因は腐る程思い当たる。おそらくメインは、運動不足と長時間のデスクワーク、この2つ。そして原因がわかった以上、それを改善しなければまた地獄行きだ。

正直言い訳は沢山ある。職場のパソコンは小さいから必然的に姿勢は悪くなりがちだし、ちょっと前まで忙しくて運動する暇もなかった。

それと病院で判明したことだが、自分は背骨が普通の人より一本多いらしい。そのため、椎間板が圧迫され易く、ヘルニアが発症しやすいと聞いた。大体何だよ、背骨一本多いって。顔がいいとか、頭がいいとか、運動が出来るとか、みんな何かしらは神様から才能を与えられているのに、俺に与えられたのは余分な背骨一本だけじゃねえか。王道に飽きたからってシュールに走った個性与えんじゃねえよ。

 

捲し立てたところてどうにもならない、神様は絶対だから。

その絶対的な力は、こんな捻くれ者にも「努力」という模範的回答しか見せてくれない。

 

再発とは言っても、まだ症状は軽い。幸い今は眠りにつける。そして、今なら時間的余裕もある。

だから、少しは努力をする。辛くならない位に。辛くならないように。

 

まずはこの文章を書く時間を睡眠に当てるところから、なんでしょうね。